学校ブログ

4月22日 月曜日 全校朝礼にて

4月22日(月)第1回の全校朝礼が行われました。

始めに各委員会委員長と各学級委員の認証式が行われました。今年度は、一人一人名前を呼ばれると「はいっ!」と大きな返事が体育館に響き渡りました。体育館で行う全校朝礼にも少しずつ慣れ、落ち着いた雰囲気がつくられるようになりました。1年生には初めての朝礼でしたが、入学以来のわずか2週間でこんなにも成長するのかと驚きました。

朝礼講話 『あとみよそわか』

 

蟹江小のある先生は、毎朝、毎朝、ずっと欠かすことなく、当たり前のように、下駄箱の中の子どもたちの靴のかかとをそろえています。

「当たり前」と言いましたが、実は当たり前なんかではありません。何年も何年も続けて同じことをしてみれば、そのことがどれだけ当たり前ではないということが分かります。校長先生は、その先生の背中にあこがれていました。

最近、下駄箱の靴のかかとに手を添えてそろえる先生や子どもたちが見られ始めました。

でも、このことは、花火ではいけません。花火は夜空にパッと美しく大きな花が咲いた後、再び真っ暗な夜空が広がります。私は、花火の一番の美しさは、1年間をかけて、人生をかけて、命をかけて、あの大きな花火をつくる花火職人さんの魂にあると思っています。靴のかかとをそろえることは、土の中に深く太い根を張り、地面いっぱいに葉を広げ、おてんとうさまに向かって咲くたんぽぽのような花であるといいですね。たんぽぽの花が、やがて綿毛になって、風に乗って広まり、着地したところでまた、根を張る。最近、蟹江小学校にもそんな様子が見られています。

「あとみよそわか」

これはおまじないの言葉です。2年生より大きい子には、1年前の4月にもこの言葉についてお話ししましたね。「そわか」とは、「きっとうまくいくよ」「願いが叶うよ」という意味かな。「あとみよ」とは、後ろを振り返る、自分のしたことを振り返ることです。

外で元気いっぱいに遊んだ後、勢いよく下駄箱に靴を入れた後、そこでふと振り返り、その靴のかかとにそっと手を添えられるかどうかです。トイレのスリッパに手を添えてそろえた後、隣のスリッパのかかともそっとそろえておくことで、君の心がそこに置かれていくのです。心ってのは、目には見えないけれど、そのスリッパに君のやさしさが見えるのです。清掃を行った後、本当に美しくなったかな、もう自分にできることはないかな、そうして、自分の行った後に目を向けてみる、その姿が美しいのです。ご飯をいただいたら、お茶碗にごはん粒が残っていないかな、このお米を作り、炊き、よそってくださった方々に感謝をし、この一粒の命を無駄にしていないかなと最後の一粒をおいしくおいただくのです。

「あとみよそわか」

この心に深く太い根が張るといいですね。ともに進んでいきましょう。

本物ってのは、地味なものなのだなと思っています。