去る1月23日(木)に、蟹江小PTAによる「もちつき会」を開催していただきました。PTA会員の皆様には、PTAバザーへの出品・出資をいただいたり、家庭において子どもとの共通の話題にしていただいたりと、多大なる御理解と御協力をいただきましたことに心より感謝申し上げます。誠にありがとうございました。
今年度、蟹江小PTAの本部役員の皆様は、その伝統行事であり、子どもたちも楽しみにしている「もちつき会」を社会の変化に合わせながらよりよい形で存続させようと努めてくださいました。
具体的には、食品衛生法改正(猶予期間の終了)に伴う、集団食中毒の発生のリスクや安全対策等について保健所と相談しつつ、子どもたちの食の安全に十分に配慮をした実施方法について熟慮を重ねてくださいました。
また、本校が願う「地域に開かれた教育課程の実現」の具現化に向けて、餅つきや鏡餅などといった季節の行事や伝統食文化のよさを地域の方に教わる貴重な機会を設けていただきました。
さらに、「地域とともにある学校」「学校を核にした地域の活性化」の具現化にも寄与するために、現PTA役員のみならず、かにっこみまもり隊の皆様をはじめとする地域の方々にも応援をいただきながら、子どもたちとともに楽しい時を過ごすことができました。
今年度の「もちつき会」は、次のように進めてくださいました。
・ 従来から行っているように、炉と羽釜を用いて2升ずつのもち米を蒸し、湯を沸かし、古くから使用してきた石臼と杵で餅をつきました。
・ 餅が出来上がるまでの工程を学ぶことができるように、従来にはなかった解説を加えてくださいました。水に浸す前のもち米や蒸した後のもち米、つきはじめて粘りが出てきたもち米を子どもたちの間近で観察させてくれました。
・ 餅つきの実演中には、輪になって見学をする児童から「よいしょ!」という合いの手の声や応援の声がにぎやかに響くよう、そして餅つきの威勢のよい雰囲気を体感できるように元気いっぱい盛り立ててくださいました。担任の先生方がつくときには、応援の声が自然と大きくなりました。
・ その場で食する餅は、蒸したときの温度が下降しながら、その工程に複数の人の手が入るために食中毒発生のリスクを伴うことがあるとの指導を受けました。そこで、ついた餅は鏡餅として各教室に飾り、正月の伝統文化を学ぶ一助となるように工夫してくださいました。鏡餅の上に乗せる「だいだい」は、かわいく折り紙で手作りされました。また、鏡餅をつくる様子を子どもたちに見せて実演してくださいました。
・ 児童にも餅を食べてもらいたい強い思いから、業者により徹底した衛生管理の上作られたものが購入されました。
・ これらに係る様々な準備費用には、PTA会員様の御協力によって集まったPTAバザーの収益金が使われました。
PTA役員の皆様は、春からの長い期間をかけて実施方法を熟慮し、安全に円滑に行事が進むよう、マニュアルの見直しをし、直前の準備やリハーサルを経て当日を迎えられました。
蟹江小学校として、地域の未来を担う大切な子どもたちの成長のために、計り知れない御尽力を賜りましたことに心より感謝申し上げます。また、PTA会員の皆様の御理解と御協力あってこそと多くの皆様に御礼を申し上げます。
ありがとうございました。