2年生の子が校長室までクリスマスプレゼントを持ってきてくれました。
松ぼっくりを飾ったクリスマスツリーです。素敵なプレゼントをどうもありがとう!
12月23日(月)2学期終業式を音楽室からのリモートで行いました。
<校長の話>
「クリスマスといえば?」とみんなに聞いてみました。すると、「プレゼント」「ツリー」「ケーキ」「サンタクロース」「トナカイ」などと、返ってきます。楽しいクリスマスの様子が目に浮かびますね。12月くらいになると、「サンタさんが来てくれるから、いい子にしていなくちゃ」と頑張っている子もいるかな?校長先生は、サンタクロースさんは、本当にいるのだと心から信じていますよ。ところが、どれだけ聞いても、「イエス・キリストの誕生を心静かにお祝いする」という「キリスト」の「キ」の字も聞こえてこないところが「おやっ?」というところです。
大晦日になると、深夜、除夜の鐘の音が真冬の空に厳かに響きます。あの鐘の音はお寺から響いてきますね。お寺にいるのは仏様です。お寺に行くと両手を合わせて目を閉じて、お釈迦様などの仏様に祈ります。
めでたく年が明けると、大勢の人が初詣に出かけるのは神社です。神社にいるのは神様ですね。神社の中に神様の姿は見えませんが、お賽銭という10円玉ほどをポーンと投げて100万円投げ入れてもかなわないほどのお願いばかりをする人もいますね。この時には2回お辞儀をして2回拍手をしてから手を合わせ一礼します。お寺での作法とは違いますね。
昔から日本では、あらゆるものに魂や霊や神様が宿ると考えられてきました。山や川、滝や岩、植物や食べ物や火にも、また、長く使ってきたもの、さらに、勉強にもお笑いにも、人々の幸福にも逆に貧乏にさえ、みんなみんなに魂や神様が宿っていると考えられてきました。
でも多くの国では、ただ一人の神様だけを絶対の神様であると敬い祈ります。ですから、外国の人から見れば、たった短い1週間ほどの間にクリスマスを祝い、お寺の鐘の音を聴きながら仏様に手を合わせ、翌日には神社で神様に手を合わせる日本の人はちょっと面白いかもしれませんね。
世界では、この信じるものの信じ方の違いで、今でも戦争によって血が流されていることがあります。その点、日本の人は、さまざまな人が、それぞれに信じるものを、広く受け入れられるおおらかさをもっているということもできます。そして、あらゆるものを大切にし、今、自分が自分らしく生きていられるのは、あらゆるものの「おかげさま」だと感謝することができるのです。
ぜひ、この年末・年始には、「この1年間ありがとうございます」「私を生かしてくださりありがとうございます」「今年も素敵なことがたくさんありました。たくさんの不思議なご縁のおかげさまです」と心静かに手を合わせられるみんなでいてください。
校長先生は、蟹江小学校のかにっ子のみなさん、素晴らしい先生方、温かい地域の皆様のおかげで、1年間生きてきたのではなく、生かしていただきました。心から感謝します。ありがとうございます。そして、これからもすべての人がおだやかな心で過ごすことができますよう、心から静かに静かに祈ります。