9月3日(火)に避難訓練を行いました。今回の想定は、大地震の発生とそれに伴う津波や液状化現象の発生からの避難です。教職員は、放送機器の分断に備え、トランシーバーを活用して連携し、高所避難まで導きました。
今回も、真剣に訓練を行った結果、写真撮影を怠りましたので、画像がありません。
<事後講話>
とても真剣にこの訓練に参加しましたね。さすが「かにっこ」のみんなです。
さて、大きな地震には、①前ぶれの地震(前震) ②本当の大きな地震(本震) ③後に続く数えきれない地震(余震 この言葉は使われなくなった)があります。東日本大震災の時には、本当の大きな地震の6分後に震度5弱の地震があり、その3分後にも地震がありました。能登半島の地震では、3日間で500回を超える後に続く地震が起こっています。本当の大きな地震よりも大きくなることもあるのです。このことを覚えておきましょう。
では、みなさんにいくつか尋ねたいことがあります。友達同士で、おうちの人と、話し合ってみてくださいね。
① 運動場で遊んでいたら、立っていられないほど地面が揺れました。君はまずどうしますか。そのあと、この運動場のどこへ行きますか。
② 休み時間に教室にいたら、大きな揺れがありました。その瞬間に、友達はすぐに運動場に向かって走っていこうとしました。君はどうしますか。
③ トイレの中に一人いたときに大きな揺れがありました。そのことで、ドアがゆがんで開かなくなってしまいました。君はまずどうしますか。
④ 一斉下校の途中、学校の門から出てすぐのせまい道で、塀がぐらんぐらん揺れるほどの地震がありました。そこに先生はいません。君はまずどうしますか。
⑤ 下から突き上げられるように校舎が揺れたので、近くの教室の机に潜ろうとしたら、バーンと爆発するように飛び散ったガラスで足をけがした友達が倒れていました。君はまずどうしますか。
⑥ 友達の家のマンションのエレベーターに乗っている最中に大きな地震が起こりました。君はまず何階のボタンを押しますか。
訓練はいつも「予想通り」です。でも、大自然の災害は予想を超えて、練習通りにならないこと、どうにもならないことが次々に起こるのです。
大昔からの地震の歴史をたどってみると、100年から150年の間をおいて大きな地震が起こってきていることが分かります。このあたりで起こった大きな地震からもう80年がたとうとしています。みんなは、あと80年生きるとすると、生きている間に必ず大きな地震がやってくることになります。いや、明日起こるかもしれないのです。これを止めることは人間にはできません。
先生は、自分の命に代えてでもみんなの命を守りたいと思っています。でも、いつ、どこでやってくるかも分からない地震からすべてのみんなを守り抜くことはできないのです。 「自分の命は自分で守る」先生もまずそうします。そうしないと、みんなを助けにも行くことができなくなるからです。みんなそれぞれが、ふだんから自分の頭で考えるのです。いざというときには自分を信じて考えて動くのです。そのために学ぶのです。
奇跡は起きるのではなく起こすのです。