学校

1学期終業式

7月19日(金)、1学期の終業式がありました。

今年度に入り、蟹江小学校では、いつも靴箱の靴のかかとがそろっています。この写真は、今朝の5年生の靴箱の様子です。写真を撮るためのやらせは一切ありません。これまでに、毎朝ずっと靴のかかとをそろえ続ける先生がいました。その先生がまいた種が今年度全校に花開き始めたのです。

 

<1学期終業式のお話>

みなさん、おはようございます。さて、今日はみんなのだれもが知っている有名な物語を読みますね。

ウサギと カメ』

むかし むかし あるところに ウサギと カメが いました。ある日、ウサギが カメを ばかにして、「カメさん、あしが おそいね。せかいで 一ばん おそいよ。」といいました。それを きいて、カメは「それなら、あそこの お山まで きょうそうしよう。」といいました。

「ようい、どん。」と きつねが いいました。あしの はやい ウサギは どんどん はしって いきました。カメは ゆっくり ゆっくり あるきつづけました。しばらく はしると、ウサギは ずっと うしろの カメを 見て あんしん しました。そこで、木の かげで ひと休みしました。カメは あきらめないで あるきつづけました。 目を さました ウサギは、

「すこし ねむって しまったけど、カメは まだ まだ うしろに いる はずだ。」 と いって、また はしりはじめました。

ゴールが 見えました。「よおし、もうすぐ ゴールだ。あれ?」なんと ゴールには、カメが いました。やすまないで ずっと あるきつづけた カメが さきに ゴールしていたのでした。

 

どうして足の速いウサギは、カメに負けてしまったのでしょう。どうして、ゆったりと歩くカメがウサギに勝ったのでしょう。どうしてかな?

校長先生の考えはね、

ウサギとカメは見ているところが違った』ということです。

ウサギは、どこを見ていたか、それはカメを見ていましたつまり、相手だけを見ていました。だから、なかなかやってこないカメに安心はしたけれど、ウサギは自分を超えることはできなかったのですね。

じゃあ、カメはどこを見ていたか、それはゴールだけでした。地面を這うようにのしのしと歩くカメの歩みは、やっぱりウサギよりも遅かったけれど、ひたむきに進んだカメは、自分を超えることができたのですね。きっとカメは、ゴールのお山に着いたとき、ウサギに勝ったことにも気づかないほど夢中に歩いたのかもしれません。

そしてカメは、お山の上まで行くんだって、すごい挑戦を自分から申し出ましたね。他から見れば、なぜそんな無理なことをと、馬鹿にされるようなことでも、カメにとっては、やってみなければ分からないと挑んだのでした。

挑戦をすること、相手ではなく、周りではなく、ゴールだけを見続けること、そんなことの大切さを教えてもらったお話ですね。

カメとウサギが力を合わせてゴールにたどり着くという「つづき」のお話もあるようですよ。

 

さて、楽しい楽しい夏休みが始まります。

この一学期の間、たくさんの人にお世話になりましたね。今日は、まず担任の先生方に「一学期の間ありがとうございました お世話になりました」と伝えてくださいね。おうちの人にも、照れくさいかもしれないけれど、「ありがとう」と伝えてくださいね。これが校長先生からの夏休みの宿題です。この宿題は今日中に必ず終わらせてくださいね。

最後は校長先生との約束です。8月19日の出校日、9月2日の始業式に必ず笑顔で会いましょう。交通事故や水の事故に遭わないこと、困ったことや悩みがあれば、信頼できる大人に必ず相談することです。

校長先生も、この夏休みにたくさんの楽しい挑戦をして、もっと素敵な先生になれるようにします。こつこつと本を読んだり、作品を作ったり、高い山に登ったりしようかなと思っています。みんなの楽しい挑戦もたくさん教えてくださいね。

これで、一学期終業式のお話を終わります。

 

この後、「蟹の子会(児童会)」テーマの横断幕の披露がありました。今年度のテーマは、

『ありがとう 笑顔咲かせる 合言葉』です。蟹江小が、ありがとうのお花畑になることと思います。

そして、最後に今月の歌「ほしまつり」を全校のみんなで歌いました。音楽室から配信したリモートによる終業式でしたが、集会委員会の皆さんのおかげで素敵な会になりました。「ありがとう」また、一つ笑顔が咲きましたね。