学校ブログ

令和6年度PTA総会

4月25日(木)に令和6年度PTA総会が行われました。令和5年度のPTA活動を牽引してくださった役員の皆様、大変お疲れさまでした。そして、令和6年度の役員の皆様、よりよいPTA活動を共につくりあげましょう。

校長あいさつ

令和5年度のPTA会長様をはじめ、令和5年度PTA本部役員、常任委員の皆様には、一年間格別お世話になりありがとうございました。活発で特色ある活動をつくり、社会教育関係団体として学びを深めたり、子どもの安心安全や教育の推進のために多くの工夫を取り入れたりと、大変ご活躍いただきました。とりわけ、広報紙「こちカニ」は、色彩豊かでにぎやかな紙面、美しいレイアウト、充実した内容から、皆様の大きなエネルギーと素晴らしい地域性を感じ、どこへ出しても誇れるものと感激させられました。また、3年間のコロナ禍の中断を経て1月に行われた「もちつき会」は、子どもたちの笑顔とともに大成功を収めました。過去のマニュアルを紐解きながら、現役役員・OBの皆様が経験と知恵を結集して、心一つとなりました。

令和6年度のPTA活動についても、新会長様を中心とした新しい本部役員、常任委員の皆様方による活動が先ほど承認をされました。どうか今年度も子どもたちが安心して安全な学校生活を送るために、お力添えをいただきますようよろしくお願いいたします。

(転出教職員及び令和6年度教職員の紹介)

「やる気スイッチ」というものがあることは、昔、某個別指導塾のコマーシャルで知りました。でも、どこを探ってもあんなスイッチは見当たりません。特に我が子の「やる気スイッチ」ほど見つけにくいものです。しかし、私は昨年度、自分の「やる気スイッチ」を見つけました!それはどこにあったのかをお教えしますね。ここです。「口角」です。そしてもう一つは、「眉」にありました。

口に箸をくわえて漫画を読むという実験がなされました。Aパターンは箸をたてにくわえてみる。どうしてもうつむきがちで、しかめっ面になります。Bパターンは箸を横にくわえてみる。なんということでしょう!ムリムリであっても、この箸によって笑顔がつくられています。実は、この方が3割ほど面白さの感じ方が上がるのだそうです。

「楽しくなぁれ、面白くなぁれ」「やる気よ出ろ!」と心に念じても一向にそうはならないものですが、その感情を引き出すのは、「身体(からだ)から」だということです。ガッツポーズをつくるとやる気が出る、体を前のめりにして聞くだけで同じ話も面白くなる、うなずきながら聞くとインプットの質が上がる、というように、いつも感情は「身体」からできるものなのです。このことは、生物の進化の過程から考えれば分かります。人間は、人間を人間たらしめる「表情」よりも身体の方から発達してきたはずなのです。脳も身体から発達してきました。真っ暗な頭蓋骨の中に閉じ込められた脳は、外の世界が分かりません。そこへ、「ん?笑顔をつくっているようだ?」「漫画を読んでいる」と信号が送られれば、「漫画は面白い」と結びつけられるしかなくなるのですね。

私の「やる気スイッチ」のありかを教えてくれたのは、蟹江小の子どもたちでした。毎朝、学校の門や通学路で朝日を浴びながら、にっこり笑って、眉を上げ、前のめりになり、子どもたちに「おはようございます!」と声をかける、このことが何よりも毎日の「やる気スイッチ」をONにしてくれています。ここで大切なのは、私たち大人は、いつも子どものロールモデル、子どもたちの鏡だということです。だから、スイッチを入れるのは、いつも私たち「から」なのだと思っています。

もう一つ、最近、体験的に実感するのは、「言霊」という不思議な力です。私たちが発する言葉は、何らかの形で現実に影響をもたらし、よい方向にもよくない方向にも導かれるようです。

「これやってって言ったじゃない!」「なんで忘れるの!」「どうして私がしなくちゃいけないの!」「それはできないんじゃないかな」こう思うことはたくさんあるのですが、これを口にしてしまうと、どうもまた、そんな目に遭うようです。人は言ったとおりになるのですね。ならば、「私たちこうしよう」「大丈夫、何とかなるよ」「ありがとう、うれしかったよ」そんな言葉だけを発したいものです。これも私たちがロールモデル、子どもたちの鏡だと思っています。

蟹江小学校は、「地域とともにある学校」を目指します。地域ぐるみで子どもを育てたいと考えています。私たちは、ともに子どもの持ち味や才を見つけ、その可能性とチャンスを最大化する教育を進めましょう。子ども一人一人の「私だからできること」を見つけゆくプロセスに愛をもって寄り添いたいと願っています。