学校

令和5年度修了式

3月22日(金)、令和5年度修了式が行われました。

この日は朝から、子どもたちの表情が晴れやかでした。あいさつを交わすと、いつも以上の笑顔であいさつを返してくれました。充実した1年を送ったことがよく分かります。

修了式を行った体育館は、6年生の場所がぽっかりと穴があいたようでしたが、それぞれに頼もしく成長し、落ち着いて座っていられる子どもたちの姿がそれを埋めていました。

修了式 式辞

今日で、令和5年度の授業が終わります。今、各学年の代表の人に修了証を渡しました。修了証は、通知表の一番最後のページについています。みんながそれぞれの学年の学習を最後まで終えることができましたという証で、校長先生がそれを証明しています。これをもらうことができた人は、一つ上の学年に進級することができるのですよ。みなさん、おめでとうございます。

みなさんとは「おかげ」という言葉について考えたいと思います。

「おかげさま」この言葉の「かげ」とは、例えば、木の下にいる人が、木陰で雨風に当たらずにすんだり、暑い日に陽射しを避けて陰で涼んだりする様子などが「おかげ」という言葉のもととなっています。私たちは、いつも自然の力に守られていたり、癒されていたりします。また、この一年をなんとか生きてこられたのは、たくさんの人の「おかげ」あってのことです。いつも一人一人のことに心を砕き、一人一人の成長と幸せを願いながら、楽しい学校生活をつくってくださった、すてきな学級担任の先生、体や心にけがをしてしまったときに支えてくださった先生、おいしい給食をつくり届けてくださった方々、毎日優しく送り出し、信じて待っていてくれたおうちの方、朝に夕に地域で見守ってくださったり声をかけてくださったりした方々、そばにいてくれた友達、一緒に遊んでくれた友達、ケンカしてぶつかり合った友達、ごめんねと言ってくれた友達、そして、おてんとう様。

お正月にお賽銭を投げてたくさんお願いをした子は、お願いをするばかりではいけませんよ。こうして無事にここにいられること、こうして学年を終えられること、進級できること、楽しい一年を送ることができたこと、それらに「おかげさま」そして、「ありがとうございます」と心の中で、心を込めてつぶやいてみましょう。

私たちはいつも、不思議なご縁をいただいて、そのおかげで自分のすごいところや自分の足りないところを知り、自分を大きくも強くもすることができています。すべては「おかげ」だから、「ありがとう」です。

教室に帰ったら、担任の先生との最後の授業です。すみれ咲く春に出逢い、またすみれ咲く約束の春がやってきました。おだやかな春風がそっと背中を押してくれているようです。今日は、あふれる思いをたくさんの人に「ありがとう」という言葉で伝えられるみなさんでいてください。