第6学年修了式がありました。本日の午後は、明日の卒業式の準備となります。6年生は、残すところ卒業式の一日のみとなりました。
校長の講話を掲載します。
今、修了証を渡しました。六年間のすべての課程を終え、明日の卒業式を残すのみとなりました。
今日は、有名な話をします。まずは「1.01の法則」というものです。
まず、1は何回かけても答えは1ですね。1年間が365日ですから、1365=1です。365回かけても1は1、そのままの自分です。
1日に少しの努力をして1%の力をつけたとします。次の日もまた1%を上積みするように、毎日0.01倍ずつ力をつけ1年過ごすとどうなるでしょうか。最初の力を1とすると、次の日は1.01 です。その次の日は1.01の1%増しですので、1.01×1.01=1.0201となります。これを1年間続けることができたら、 1,01×1.01×1,01×・・・×1,01=37.7834343 約38倍となります。
この逆が「0.99の法則」です。少しだらけたり、さぼったり、手を抜き続けたりして1日でわずか1%力を落としたとします。1年間毎日1%ずつ力を落としていくと1年後には 0.99×0.99×・・・×0.99=0.025517 約0.03倍、約3%です。もとの1がほとんどないに等しくなってしまうのです。
0.01倍の努力って、どんなことが考えられるでしょうか。早起きをして英単語を3つずつ覚えてみる、部活動の日記をつけてみる、毎日たった15分間の清掃の時間を黙々と心を磨く時間にしてみる、いつも「ありがとうございます」とわかわった人に笑顔を返してみる・・・と様々にありますね。
ちなみに、3年間では、1.01を1095乗すると、54000倍の自分となるようです。でも、0.99を1095乗すると、0.00001倍、0.001%となります。何もなくなりますね。続けるということは、どちらにも大きく働くということが分かるはずですね。
でも、同時に、校長先生は、人生はそんな算数・数学じゃないとも思っています。人生は数字なんかじゃないと思っています。
ただ、みんなは若く希望と可能性に満ちています。よく働くかしこい頭とよく動く健やかな身体をいただいています。それぞれに持ち味をいただいています。それを大いに動かしてください。動かし続けてください。「働く」とは、「他」を「楽」にすること、「楽しく」することです。まず、君がいることこそが誰かを幸せにしているはずです。君の声は誰かをはっとさせるはずです。君のひたむきさは誰かの心を突き動かすはずです。君は世界を変える力を秘めています。どうか、やがて、「私だからできること」を見つけてください。夢中を見つけてください。
6年間の課程を終えるにあたっての、私から皆さんへのはなむけの言葉です。