全児童・教職員が真剣に訓練に臨んだ結果、写真が一枚も撮影されなかったことをお詫びいたします。
よって、文字ばかりですが、訓練後の講話を掲載いたします。
今日は、予告なしで避難訓練をしました。
お昼の休み時間中に大きな地震が起こったときにどうするかという訓練でしたね。運動場で元気いっぱいに飛び回っていた子も放送の緊急地震速報が入るとすぐに運動場の真ん中に身を寄せ合って集まり、静かにしましたね。教室に戻ってからも話し声はありませんでした。
今年、1月1日の夕方4時10分に能登半島地震が起こりました。今でも悲しく大変な思いをして生活をしている人がたくさんいます。早くいつもの穏やかな日がやってくることを心からお祈りします。
さて、そのとき、先生の家でも緊急地震速報がけたたましく鳴り響きました。緊急地震速報は、「すぐに地震がきますよ」と教えてくれますが、その10秒後かもしれませんし、その直後かもしれません。この瞬間にすぐに、その時、その場所でできる、自分の命を守る行動をとりましょう。
避難訓練は、先生たちが考えた、あくまで「想定」です。でも、大きな地震の相手は大自然です。想像したように、予定したようにできないことがいくつもでてくるでしょう。今日のように教室に移動するときには、廊下にガラスが飛び散っていたり、壁が崩れ落ちていたりすることがあります。また、放送が使えないこともあります。
でも、これまでの大きな災害で、いつも訓練で行っていたことが当たり前にできたから命が助かったということもたくさんありました。今日、真剣に訓練に参加することができた人は、自分の命、そして大切な人の命を守ることができる人です。
地震は、いつ、どこで起こるのか、誰にも分かりません。その時、皆さんが何をして、誰といるのかも分かりません。地震が起きたその瞬間にまず考えるのは、とにかく自分の命を自分の力で守ることです。その時の皆さんのとっさの判断は、きっと正しいと思います。命はたった一つしかありません。その時に自分が考えられる最善を尽くしましょう。奇跡は、最善を尽くした上におこるものです。
どんな災害があっても、蟹江小学校の皆さんが一人残らず無事で生きていられること、これだけを願っています。そのためにも、まず、それぞれが自分で自分を守る。このことを考えましょう。そのために、これから災害から命を守るたくさんのことを勉強していきましょうね。