学校

3学期始業式

1月9日(火)いよいよ3学期が始まりました。体育館に全校児童が集まり、校長から新年のお話をしました。

そのお話の要約です。

 さて、正月の「正」という字は、「一」に「止まる」と書きますね。これ、「一」に帰る、「一」を守るということです。では、「一」とは何でしょう。それはね、「一」とは「本当の自分」ということです。

 「自分なんて、今ここにいるじゃない」「ここにいるのは偽物じゃなくて本物の自分」って思うでしょ。でも、本当の自分って、ゆがんでしまうことが多いのです。

 本当のみんなは、どの子もすごくいい子ですね。誰かを幸せにしたいなって思ってるでしょ?誰かが笑顔になるとうれしいでしょ?でも、「そん」や「とく」かで考えてしまったり、自分の幸せをいつも誰かと比べてしまったりすると、「素直」でいられなくなる、本当の自分でいられなくなることってたくさんありますね。

 お正月の1月は、人間本来の自分に帰る時です。大晦日の除夜の鐘にたくさんの心の中のモヤモヤを吹き払われた今、みんなはとってもきれいな本当の自分でいるはずです。

 みんなは、神社やお寺に行きましたか。お賽銭を投げましたか。10円?をポーンと投げて、10個くらいお願い事をした子はいますか。手を合わせて、まず「いつもありがとうございます」と心の中でつぶやいた子はどれくらいいますか。

 さて、お金はいらないけれど、「ありがとう」「おかげさま」の気持ちを「ただ」で表す7つの方法がありますので伝えます。全部できなくてもかまいませんよ。もしできたら、神様や仏様になっちゃいます。なかなかできないなぁって思いながら、そんな自分を笑いながら、一つでもやってみてくださいね。

① 『眼施』 優しい目で人と接することです。「目は口ほどにものを言う」という言葉もあります。

② 『和眼施』 にこやかな顔で人と接することです。

③ 『言辞施』 優しい言葉で接することです。すぐにできるのは「ありがとう」ですね。

④ 『身施』  自分の体をつかってできることです。 一番すてきなのは清掃です。夢中になると冬でも汗をかきます。ほうきになりきり、ぞうきんになりきってやっていくと、自然と言葉はなくなります。(校長の「マイぞうきん」の紹介)

⑤ 『心施』 人に心を配ることです。「あなたがうれしいからわたしもうれしい」という心をもつことです。また、人の悩みを黙って聞いてあげられることです。

⑥ 『床座施』 人に場所を譲るということです。場所だけでなく人と譲り合うことです。

⑦ 『房舎施』 人におもてなしをすることです。そのために、学校や家や部屋をいつも美しくしておきたいものですね。

 これに取り組んだら、どんないいことがありますか、何かもらえますかって考えた人、残念でした。そういうものではありませんよ。「見返り」を求めないことが大切です。

 どれでもよいので、普段から心がけてみてくださいね。きっとみんなから見える世界が変わってきますよ。世界が輝いてきますよ。